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リアキャップをアルミ削り出しで作る(構想試作)

「リアキャップにロック機構が付いていたらなぁ」と思うようになったのは、バックにいくつかのレンズを入れて持ち歩くようになってからでした。古いレンズのキャップは現在のキャップより柔軟性が低く、磨耗や劣化で外れやすいからです。

3Dプリンターで作ろうかとも思ったのですが、「せっかくKISTARをやってるんだから、金属削りだしでしょう」と心の悪魔がささやきだしました。しかし社内の評価は、「数百円で買えるのに数万円って、道楽もほどがある」などと否定的。仕方がないので、市販のマウントアダプターを改造して構想試作品を作ることにしました。

マウントはレンズをカメラに押し付けるバネがあります。このバネがあるとキャップとして使う場合、抵抗になってスカスカ動きません。

左はマウントとバネが一体構造、右はマウントに板バネが取り付けてある構造

一体構造のものは割が入っていて、膨らませてあります。板バネ構造のものは膨らんだ板バネを取り付けています。

一体構造でバネ機能を無くすことができないので、板バネ構造のものを使います。

内部構造はこんな感じ。シンプルです。

レンズ側マウントの板バネを外し、キャップ状の部品を製作してカメラ側マウントと交換します。

こんな構造です。

新たに作ったキャップ状部品

完成です。マウント表面の意味の無い穴は仕方がありません。

着脱の操作性は軽やかで、感触はカチッとメリハリがあって心地よいです!ロックを解除しないと外れないので安心です!

こんな風に振っても外れません!

この構想試作の社内評価はイマイチですが、話だけの時より否定的ではなくなりましたので、次回製品試作へ続きます。お楽しみに。

製品版はこんな感じ?

 

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