KISTARシリーズ第2弾、KISTAR 35mm F1.4の開発が大詰めを迎え、最終調整に取りかかっています。実はこの調整が一番苦しく楽しいのです。
確かに基本的な性能や味わいは設計で決まってしまいますが、「物足りない」とか「やりすぎ」は意外と調整ができるものなのです。
しかしその作業は組み立てては解像力検査と撮影テストでデータを採り、また分解を繰り返す地道なものです。しかも私たちの目指す「昭和テイスト」は感覚的なもので正解はありませんから、「そうそうこんな感じ!」とか「なんでこうなの?」とか一喜一憂しながら進めて行きます。
かつての名機のように「曲者だけどちゃんと撮れる」「使う喜びを感じられる」レンズに仕上げていきます。