
写真・文=澤村 徹
木下光学研究所がシリーズ4本目となるKistar 40mm F2.4を開発中だ。今回のKistarはパンケーキレンズ。開発者によると、コンパクトでミラーレスに付けて手軽にスナップできるレンズを目指しているという。同社はこれまでKCYマウント(ヤシコン互換マウント)を採用してきたが、今回はミラーレスに直接装着できるように、ソニーEマウントと富士フイルムXマウントを採用する。パンケーキスタイルの恩恵を最大限活かせるわけだ。


パンケーキレンズというと、その多くはそつなく写る。「小さいけどよく写る」が売りのレンズだ。これはレンズマニアからすると、普通に写ってあまりおもしろくない、と感じることもあるだろう。Kistar 40mm F2.4はそのあたりを踏まえた上での製品だ。勘のいい人なら、開放F2.4に何やら怪しい気配を感じるかもしれない。論より証拠、とりあえずは実写結果を見てもらおう。








どうだろう、パンケーキレンズとは思えぬ開放の写りに気づいてもらえただろうか。まるで大口径レンズで撮ったような甘い描写。それがF4まで絞ると急激にシャープになる。この強烈に緩急の効いた描写は、既存のパンケーキレンズと一線を画している。いわばKistar流パンケーキスタイルだ。
今回は速報ということで実写レポートに止めておくが、他のKistarシリーズと同様、Kistar 40mm F2.4も強烈な個性を備えたレンズだ。大口径レンズほどピント合わせにシビアになることなく、それでいて収差たっぷりの甘い描写を楽しめる。そして絞れば文句なしのシャープさ。実用一辺倒ではなく、撮る楽しさを前面に押し出したパンケーキレンズといえそうだ。
Kistar 40mm F2.4

Kistarシリーズ4本目となるパンケーキレンズです。ミラーレス機に直接装着できるように、ソニーEマウントと富士フイルムXマウントを採用しました。レンズ構成は3群4枚のテッサー型。開放F2.4とやや明るめに設計することで、オールドレンズテイストの甘い開放描写を実現しています。発売は2020年秋、税込価格66,000円程度を予定しています。




